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ニューズレター 【上海通信】

【2018年7月】税収の新傾向ーCRSの話

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1、CRSとは

CRSとはCommon Reporting Standardの英文略語で、中国語に翻訳すると、「統一報告基準」または「共通報告基準」であり、20147月にOECD(経済協力開発機構)が公表したAEOI基準(金融口座情報を自動交換する制度)の一部です。

201759日に国家税務総局は《非居民金融口座情報調査管理弁法》を公布しました。

CRSは、経済取引のグローバル化が進む中で、外国の金融口座を利用した国際的な脱税及び租税回避に対処するために、金融機関が非居住者に係る金融口座情報を税務当局に報告することが義務付けられ、各国の税務当局間で情報交換を行うこととなりました。

 

2CRS実施のスケジュール

2017年7月1日以降

 新設の個人及び法人口座の調査を行う。

20171231日以前

 既に個人の口座を有する顧客(2017630日までに口座残高総計100万ドル超)に対する調査を行う。

20186

 税務及び金融管轄部署へ初回の報告が行われる。

20189月以降

 各国との間で自動情報交換を実施する予定。

20181231日以前

既に個人の口座を有する顧客(2017630日までに口座残高総計100万ドル未満)及び法人口座を有する顧客(2017630日までに口座残高総計25万ドル超) に対する調査を行う。

 

3CRSへの対応

①居住者或いは納税者

ü  海外に金融口座を有する中国居住者

ü  中国国内に金融資産を有する非中国居住者

このいずれかに該当すれば、上記2CRS実施のスケジュールに適用される。

②自動交換する情報は金融口座の情報のみである。従って、国内外の財産のアセットマネジメントの方針変更の要否を検討することが重要となる。

③当該制度は新たな税法ではない。同制度の内容を熟知した上で、法律に従い納付すべき税金を納める。

 

税収情報の交換に伴い、個人情報漏洩などの危険性が高まり、納税者の個人情報保護の問題もますます顕著になっています。既存の税収情報交換制度を完備し、納税者の個人情報をさらに守り、保護しながら国際的な脱税及び租税回避の防止を達成することは、国家税務総局の今後の重要な課題になるでしょう。


 

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